少額短期保険会社15社をランキング
少額短期保険は聞き慣れない保険だと思いますが、名称の通り「少額の保険金(上限1,000万円まで)」「短期間(基本的に一年間)」の保険で、生命保険や損害保険の保障(補償)範囲を守ってくれる商品です。
生保損保とは違い賃貸用の住居保険が多く、他にスマートフォンの保険やペット保険があります
第1位 東京海上ウエスト少額短期保険
賃貸入居者総合保険を販売している東京海上ウエスト少額短期保険は、東京海上ホールディングスの100%子会社なので、東京海上日動・あんしん生命・日新火災と兄弟会社になります。
●経常収益:約74.88億円
●保険料等収入:約74.19億円
●経常利益:約4.29億円
●当期純利益:約3.08億円
●純利益率:約4.12%
東京海上ウエスト少額短期保険のディスクロージャー資料より引用
得点:167.9点
第2位 さくら少額短期保険
健康告知の必要が無い女性特有の病気の保障、同一契約で3端末まで補償できるスマートフォンやタブレットの保険、弔慰金制度用の保険があります。利益率が30%を超えています。
●経常収益:約34.82億円
●保険料等収入:約34.82億円
●経常利益:約15.60億円
●当期純利益:約11.20億円
●純利益率:約32.16%
さくら少額短期保険より引用
得点:165.1点
第3位 エタニティ少額短期保険
賃貸住宅入居者用の、借家人賠償責任・個人賠償責任保険も付いた「入居者総合安心保険プラスⅢ」だけを販売しているミニ保険会社ですが、保険料等収入は上から3番目の売上です。
●経常収益:約97.37億円
●保険料等収入:約96.76億円
●経常利益:約2.50億円
●当期純利益:約1.79億円
●純利益率:約1.84%
エタニティ少額短期保険のディスクロージャー資料より引用
得点:159.7点
第4位 ジャパン少額短期保険
住宅や家財の保険、テナント用の保険、自転車保険、自転車盗難保険、痴漢冤罪保険(弁護士保険)、国内・海外旅行用のお天気保険と、幅広い保険商品を揃えています。
●経常収益:約36.40億円
●保険料等収入:約36.33億円
●経常利益:約3.16億円
●当期純利益:約2.23億円
●純利益率:約6.15%
ジャパン少額短期保険のディスクロージャー資料より引用
得点:158.9点
第5位 全管協少額短期保険
17社がの賃貸管理業者が全国賃貸管理業協議会を設立したのが始まりで、現在は賃貸住宅入居者向け家財保険の安心保険プラスⅢスーパーと、テナント入居者向け什器備品総合保険を販売しています。
●経常収益:約97.95億円
●保険料等収入:約97.26億円
●経常利益:約2.36億円
●当期純利益:約1.69億円
●純利益率:約1.73%
全管協少額短期保険のディスクロージャー資料より引用
得点:157.6点
第6位 少額短期保険ハウスガード
大東建託の100%子会社で、賃貸入居者向けに家財・費用・賠償責任の補償をする総合保険と、家賃補償と入居者死亡費用補償を主軸とする賃貸住居経営者用の保険があります。
●経常収益:約28.77億円
●保険料等収入:約28.55億円
●経常利益:約2.81億円
●当期純利益:約2.99億円
●純利益率:約10.42%
少額短期保険ハウスガードのディスクロージャー資料より引用
得点:149.7点
第7位 住宅保障共済会
基本プランと安心プランがあり、借家人賠償と個人賠償も付いている賃貸住宅総合保険と、事業用のテナント保険を販売するミニ保険会社です。少額短期保険会社は賃貸系商品の会社が多いですね。
●経常収益:約48.21億円
●保険料等収入:約48.21億円
●経常利益:約2.31億円
●当期純利益:約1.64億円
●純利益率:約3.42%
住宅保障共済会のディスクロージャー資料より引用
得点:148.6点
第8位 日本共済
個人用の賃貸住宅入居者用の賃貸住宅総合保険「あんしん住まいる家財保険」と、店舗総合保険の「テナントプラン保険」の二種類の商品があり、両方とも競売物件敷金保険金が付いています。
●経常収益:約76.13億円
●保険料等収入:約75.97億円
●経常利益:約2.16億円
●当期純利益:約1.54億円
●純利益率:約2.03%
日本共済のディスクロージャー資料より引用
得点:148.5点
第9位 メモリード・ライフ
契約可能年齢が20歳~89歳までという、高齢者でも申込可能な掛け捨て死亡生命保険が2種類あります。保険金一定プランは医師の診断不要・告知書のみで、89歳でも申し込みが可能です。
●経常収益:約27.46億円
●保険料等収入:約27.35億円
●経常利益:約3.23億円
●当期純利益:約2.14億円
●純利益率:約7.83%
メモリード・ライフのディスクロージャー資料より引用
得点:146.5点
第10位 東京海上ミレア少額短期保険
東京海上ホールディングスの子会社なのですが、東京海上ウエスト少額短期保険と全く同じ住宅や家財の保険を取り扱っているので、両社の違いがわかりませんでした。
●経常収益:約121.33億円
●保険料等収入:約120.00億円
●経常利益:約1.95億円
●当期純利益:約1.36億円
●純利益率:約1.12%
東京海上ミレア少額短期保険のディスクロージャー資料より引用
得点:146.2点
第11位 あすか少額短期保険
純利益率7%超というかなり高い数値は上から4番目になります。保険はストーカー対策費用保険金という保障も付いた、個人用の「新・入居者あんしん保険」と法人用の「法人用賃貸住宅総合保険」があります。
●経常収益:約28.84億円
●保険料等収入:約27.08億円
●経常利益:約3.04億円
●当期純利益:約2.18億円
●純利益率:約7.59%
あすか少額短期保険のディスクロージャー資料より引用
得点:145.3点
第12位 SBIいきいき少額短期保険
火災保険に未加入でも申し込可能な地震保険、犬と猫用のペット保険、医療保険、死亡保険があり、医療と死亡は引受基準緩和型もあります。また、SBI損保のがん保険も販売しています。
●経常収益:約57.93億円
●保険料等収入:約55.79億円
●経常利益:約2.09億円
●当期純利益:約1.50億円
●純利益率:約2.59%
SBIいきいき少額短期保険のディスクロージャー資料より引用
得点:144.5点
第13位 宅建ファミリー共済
共済と書いてありますが少額短期保険業者登録のミニ保険会社です。新住宅用賃貸総合補償保険と新事業用賃貸総合補償保険があります。保険料等収入は上から4番目というかなりの売上です。
●経常収益:約89.97億円
●保険料等収入:約89.83億円
●経常利益:約1.91億円
●当期純利益:約1.24億円
●純利益率:約1.39%
宅建ファミリー共済より引用
得点:138.0点
第14位 あそしあ少額短期保険
結婚式総合保険は、突然の入院・自然災害等による結婚式を中止費用の補償、式場の設備・美品の汚損破損、貸衣装の破損費用などを補償します。他に新家財総合保険、テナント総合保険、家賃補償保険があります。
●経常収益:約46.06億円
●保険料等収入:約45.92億円
●経常利益:約1.79億円
●当期純利益:約1.17億円
●純利益率:約2.56%
あそしあ少額短期保険のディスクロージャー資料より引用
得点:132.2点
第15位 ネットライフ火災少額短期保険
全管協SSIホールディングス傘下なので、全管協小短、エタニティ少短と兄弟会社になります。
賃貸住宅居住者用の「入居者総合保険」は保険期間1年で家財の損害保険金95万円から多用なプランがあります。
●経常収益:約89.55億円
●保険料等収入:約89.55億円
●経常利益:約1.10億円
●当期純利益:約0.78億円
●純利益率:約0.88%
ネットライフ火災少額短期保険のディスクロージャー資料より引用
得点:126.5点
保険会社のランキングを最後までご覧頂きまして、ありがとうございます。
少額短期保険会社は生保や損保とは違い小規模の会社が多く、年商一億円未満の会社もあります。
また、企業情報の開示についてディスクロージャー資料の用意が無く、貸借対照表と損益計算書(決算書)だけで、ソルベンシーマージン比率を公開していない会社もあるので、この比較項目を除いた5項目で、192点を満点としたランキングを作りました。