生命保険会社40社、損保(自動車保険)会社30社、少額短期保険会社15社、合計85社の保険会社をランキングしました。
全ての保険会社を一緒に比較すると解りにくいと思うので、生保会社・損保会社・少額短期保険会社のランキングは別個に作成しています。
- 生命保険会社ランキング 40社
- 第1位 明治安田生命
- 第2位 日本生命
- 第3位 第一生命
- 第4位 アフラック
- 第5位 かんぽ生命
- 第6位 ソニー生命
- 第7位 ジブラルタ生命
- 第8位 メットライフ生命
- 第9位 住友生命
- 第10位 大同生命
- 第11位 オリックス生命
- 第12位 あんしん生命
- 第13位 プルデンシャル生命
- 第14位 富国生命
- 第15位 アクサ生命
- 第16位 三井住友プライマリー生命
- 第17位 ひまわり生命
- 第18位 太陽生命
- 第19位 第一フロンティア生命
- 第20位 ニッセイ・ウェルス生命
- 第21位 大樹生命
- 第22位 三井住友海上あいおい生命
- 第23位 朝日生命
- 第24位 マニュライフ生命
- 第25位 FWD富士生命
- 第26位 エヌエヌ生命
- 第27位 カーディフ生命
- 第28位 T&Dフィナンシャル生命
- 第29位 PGF生命
- 第30位 みどり生命
- 第31位 ネオファースト生命
- 第32位 フコクしんらい生命
- 第33位 SBI生命
- 第34位 チューリッヒ生命
- 第35位 メディケア生命
- 第36位 ライフネット生命
- 第37位 アクサダイレクト生命
- 第38位 ソニー・ライフエイゴン生命
- 第39位 クレディ・アグリコル生命
- 第40位 楽天生命
- 番外 はなさく生命
生命保険会社ランキング 40社
生命保険会社は国内・外資系を含めた40社をランキングしました。
日本一になる保険会社は誰でも知っている超大手保険会社で、最下位は誰も知らないような保険会社になりがちですが、意外にもそんな予想を裏切るランキング結果でした。
第1位 明治安田生命
3年連続で総合ランキング1位になりました。
何か一つの項目が突出して良いのではなく、全体的に上位になっているので、6種類のランキング項目のうち●印が15個になっている物が一つも無いことも驚きです。
●S・マージン比率:983.3% (20位)
●経常収益:約3兆7,682億円 (3位)
●保険料等収入:約2兆7,708億円 (3位)
●経常利益:約3,735億円 (2位)
●当期純利益:約2,225億円 (2位)
●純利益率:約5.91% (6位)
明治安田生命のディスクロージャー資料より引用
得点:213.8点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.26%
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力 AA-
●日本格付研究所(JCR)保険金支払能力格付 AA-
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付 A
●ムーディーズ(Moody’s)保険財務格付け A1
第2位 日本生命
去年は総合3位でした。保険料等収入が4兆円後半になるなど売上関連は前期より上がっていますが、利益額と利益率が下がっています。
●が15個の項目が3種類もあるのに、総合1位を逃したのがちょっと残念です。
●S・マージン比率:933.3% (25位)
●経常収益:約6兆6,050億円 (2位)
●保険料等収入:約4兆7,751億円 (1位)
●経常利益:約3,835億円 (1位)
●当期純利益:約2,593億円 (1位)
●純利益率:約3.93% (12位)
日本生命のディスクロージャー資料より引用
得点:208.0点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.17%
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力 AA
●日本格付研究所(JCR)保険金支払能力格付 AA
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付 A+
●ムーディーズ(Moody’s)保険財務格付け A1
第3位 第一生命
第一生命は全開のランキングで総合5位だったので、3位浮上は大躍進です。
売上関連も利益関連も残念ながら前期より下がっているので、ベスト5から落ちてしまう可能性もありましたが、ソルベンシー・マージン比率の上昇に助けられました。
●S・マージン比率:970.8% (23位)
●経常収益:約3兆7,395億円 (4位)
●保険料等収入:約2兆3,149億円 (5位)
●経常利益:約3,466億円 (3位)
●当期純利益:約1,729億円 (4位)
●純利益率:約4.62% (10位)
第一生命のディスクロージャー資料より引用
得点:200.6点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.20%
●フィッチ・レーティングス(Fitch)保険会社財務格付 A+
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付 A+
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力格付 AA-
●日本格付研究所(JCR)保険金支払能力格付 AA-
●A.M. Best 財務格付 A+
第4位 アフラック
前期も総合4位です。今期は第一生命と実質同順位でしたが、この総合ランキングは保険料等収入を少々優遇する配点なので、超僅差で第一生命の次点になりました。
アフラックの強みは10%越えの強烈な利益率です。
●S・マージン比率:961.2% (24位)
●経常収益:約1兆7,418億円 (8位)
●保険料等収入:約1兆4,310億円 (8位)
●経常利益:約2,885億円 (4位)
●当期純利益:約2,037億円 (3位)
●純利益率:約11.69% (2位)
アフラックのディスクロージャー資料より引用
得点:200.3点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.53%
●ムーディーズ(Moody’s)保険財務力格付 Aa3
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付け A+
第5位 かんぽ生命
平成30年度末の数字なので不正販売などの不祥事事件の影響はありせんが、前回の総合2位からベスト3を超えてかなりの転落です。7兆円台の相変わらず巨額というか断トツの経常収益ですが、ちょっと低めの利益率が悪影響しました。
●S・マージン比率:1,188.0% (13位)
●経常収益:約7兆9,166億円 (1位)
●保険料等収入:約3兆9,599億円 (2位)
●経常利益:約2,651億円 (5位)
●当期純利益:約1,209億円 (6位)
●純利益率:約1.53% (23位)
かんぽ生命のディスクロージャー資料より引用
得点:199.9点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.51%
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力 AA-
●日本格付研究所(JCR)保険金支払能力格付 AA
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付け A+
第6位 ソニー生命
経常収益は微増、保険料等収入は4,000億円程落ちましたが、それでも去年より2位上昇しています。
ソルベンシー・マージン比率が高い水準なので、中規模生保ながら比較的上位に食い込むことができました。
●S・マージン比率:2,590.5% (4位)
●経常収益:約1兆4,642億円 (10位)
●保険料等収入:約1兆1,361億円 (10位)
●経常利益:約798億円 (12位)
●当期純利益:約496億円 (12位)
●純利益率:約3.39% (13位)
ソニー生命のディスクロージャー資料より引用
得点:188.1点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.21%
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力 AA
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付け A+
第7位 ジブラルタ生命
グラフを見るとソルベンシー・マージン比率が極端に低く見えますが、800%台中盤はそんなに低い数値ではありません。
今期は経常利益が大分増えましたが、総合ランキングは前回と同じ順位を維持しています。
●S・マージン比率:852.6% (31位)
●経常収益:約1兆6,725億円 (9位)
●保険料等収入:約1兆1,727億円 (9位)
●経常利益:約2,286億円 (6位)
●当期純利益:約1,366億円 (5位)
●純利益率:約8.17% (4位)
ジブラルタ生命のディスクロージャー資料より引用
得点:185.2点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.60%
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付け A+
第8位 メットライフ生命
経常収益は約16%、保険料等収入が約18%も増えていますが、経常利益は微増です。
アフラックと比較すると、利益を出すことに難儀しているように見えますが、それでも前期の総合10位から2ランク上がっています。
●S・マージン比率:889.6% (28位)
●経常収益:約2兆5,632億円 (6位)
●保険料等収入:約2兆1,221億円 (6位)
●経常利益:約1,192億円 (8位)
●当期純利益:約783億円 (7位)
●純利益率:約3.06% (15位)
メットライフ生命のディスクロージャー資料より引用
得点:179.5点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.62%
●スタンダード&プアーズ(S&P) 保険財務力格付け AA-
第9位 住友生命
あれ?去年より3ランクも落ちてます。S・マージン比率は上昇、保険料等収入も経常収益もそんなに落ちていませんが、経常利益は1割少々下落です。
また今回から当期純利益に対する利益率を採用したことが影響したと思います。
●S・マージン比率:930.1% (25位)
●経常収益:約3兆2,850億円 (5位)
●保険料等収入:約2兆4,053億円 (4位)
●経常利益:約2,005億円 (7位)
●当期純利益:約606億円 (11位)
●純利益率:約1.84% (21位)
住友生命の公衆縦覧資料より引用
得点:175.7点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.47%
●ムーディーズ(Moody’s)保険財務格付 A1
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付 A+
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力格付 AA-
●日本格付研究所(JCR)保険金支払能力格付 AA-
第10位 大同生命
大同生命がなかなか超えられなかった経常収益が遂に1兆円突破しました!
前期より悪くなった項目が無いのに総合ランキングが1個落ちたことが不思議だったのですが、よく考えたら今回から純利益の利益率を採用した影響でした。
●S・マージン比率:1,271.9% (11位)
●経常収益:約1兆455億円 (13位)
●保険料等収入:約8,280億円 (15位)
●経常利益:約892億円 (11位)
●当期純利益:約455億円 (13位)
●純利益率:約4.35% (11位)
大同生命のディスクロージャー資料より引用
得点:174.6点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.50%
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力 AA-
●日本格付研究所(JCR)保険金支払能力格付 AA-
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付 A
経常収益:保険料等収入と、その他の売上全部。保険会社全体の売上
保険料等収入:保険会社の保険料だけの売上高
経常利益:当期純利益の前に表示される、事業の善し悪しを表すとも言える利益
利益率:経常利益を経常収益で割った数値
第11位 オリックス生命
保険料等収入は1割ほど上がっただけですが、経常利益が80%も増えました。そしてアフラックを超える純利益率は40社中で最大の数値です。
S・マージン比率も上昇して、総合ランキングが前回より5ランクも上がりました!
●S・マージン比率:1,720.8% (8位)
●経常収益:約4,396億円 (24位)
●保険料等収入:約3,352億円 (25位)
●経常利益:約768億円 (13位)
●当期純利益:約627億円 (9位)
●純利益率:約14.26% (1位)
オリックス生命のディスクロージャー資料より引用
得点:167.6点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.62%
●格付け:格付投資情報センター A+
第12位 あんしん生命
前回は総合13位でした。今期は経常収益がギリギリ一兆円を超えまで下がり、S・マージン比率も2,000%少々まで落ちて、総合ランキングが下がりそうな所を、前期より1.5倍に増えた経常利益がカバーしました。
●S・マージン比率:2,063.6% (6位)
●経常収益:約1兆171億円 (15位)
●保険料等収入:約9,067億円 (14位)
●経常利益:約347億円 (18位)
●当期純利益:約273億円 (15位)
●純利益率:約2.69% (17位)
あんしん生命のディスクロージャー資料より引用
得点:163.7点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.25%
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力 AA+
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付 A+
第13位 プルデンシャル生命
前回は総合21位なので今回8ランクも上がりました!オリックス生命の5ランク上昇よりも凄いですねぇ。S・マージン比率と経常収益に大きな動きはありませんが、前期比約2.4倍になった経常利益で大ジャンプしました。
●S・マージン比率:803.6% (37位)
●経常収益:約1兆391億円 (14位)
●保険料等収入:約9,081億円 (13位)
●経常利益:約907億円 (10位)
●当期純利益:約646億円 (8位)
●純利益率:約6.22% (5位)
プルデンシャル生命のディスクロージャー資料より引用
得点:161.8点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.23%
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力 AA-
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付 A+
第14位 富国生命
売上関連と経常利益はそんなに変わりません。
ですがS・マージン比率が108%程落ちたのが少々痛いこと、前回富国生命より下位だった2社が急上昇したことが原因で、総合ランキングが前回より2ランク落ちました。
●S・マージン比率:1,189.7% (12位)
●経常収益:約7,183億円 (20位)
●保険料等収入:約5,256億円 (20位)
●経常利益:約533億円 (15位)
●当期純利益:約368億円 (14位)
●純利益率:約5.13% (7位)
富国生命のディスクロージャー資料より引用
得点:160.1点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.46%
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力 AA-
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付 A
●ムーディーズ(Moody’s)保険財務格付け A2
第15位 アクサ生命
ネット保険「ではない方」のアクサ生命ですが、総合で5ランク上昇です。
上昇要因としては、経常利益が99,989百万円で前期の約1.8倍になったこと、それに伴い純利益率も大きくなり他社に差を付けたことです。
●S・マージン比率:790.7% (38位)
●経常収益:約7,547億円 (18位)
●保険料等収入:約6,079億円 (18位)
●経常利益:約999億円 (9位)
●当期純利益:約626億円 (10位)
●純利益率:約8.30% (3位)
アクサ生命のディスクロージャー資料より引用
得点:152.3点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.53%
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付 A+
第16位 三井住友プライマリー生命
S・マージン比率が992.9%→825.4%と、かなり落ちてしまったのは痛いですねぇ。
ですが経常収益と保険料等収入の微増と、2割以上増えた経常利益の増加でマイナスを抑え込み、前期と同じ総合順位を保持しています。
●S・マージン比率:825.4% (34位)
●経常収益:約1兆3,428億円 (11位)
●保険料等収入:約1兆1,297億円 (11位)
●経常利益:約355億円 (17位)
●当期純利益:約233億円 (17位)
●純利益率:約1.74% (22位)
三井住友海上プライマリー生命のディスクロージャー資料より引用
得点:137.0点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.26%
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力 AA
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付 A+
第17位 ひまわり生命
前回の総合22位から5ランクも上がっているのは、前期比で約1.6倍になった経常利益の貢献が大きいです。
S・マージン比率や売上関連が前期とさほど変わらず維持しているのも、この順位上昇に一役買っています。
●S・マージン比率:1,507.5% (10位)
●経常収益:約4,951億円 (23位)
●保険料等収入:約4,444億円 (22位)
●経常利益:約265億円 (21位)
●当期純利益:約153億円 (21位)
●純利益率:約3.11% (14位)
ひまわり生命のディスクロージャー資料より引用
得点:136.9点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.16%
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力 AA
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付 A+
第18位 太陽生命
経常収益が前期より24%、保険料等収入も約40%増えているのに、総合ランキングは1個落ちました。経常利益が14%程落ちたのが原因でしょう。
とは言え、会社の規模的にはこの辺りの順位が妥当とも言える内容です。
●S・マージン比率:849.7% (32)
●経常収益:約9,176億円 (17位)
●保険料等収入:約7,151億円 (17位)
●経常利益:約541億円 (14位)
●当期純利益:約255億円 (16位)
●純利益率:約2.78% (16位)
太陽生命のディスクロージャー資料より引用
得点:136.4点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.07%
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力 AA-
●日本格付研究所(JCR)保険金支払能力格付 AA-
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付 A
第19位 第一フロンティア生命
前期の総合15位から1コ上がりました。相変わらず33社中最低のソルベンシー・マージン比率ですが、この比率は200%以上あれば不安にならなくてもよい数値です。
5ランク落ちです。経常収益も保険料等収入も上がりましたが、経常利益が35%減額です。
さらにS・マージン比率が68%も下落してギリギリ500%台になったのもマイナス要因ですが、悲観するほどの数値ではありません。
●S・マージン比率:506.9% (40位)
●経常収益:約2兆369億円 (7位)
●保険料等収入:1兆8,760億円 (7位)
●経常利益:約391億円 (16位)
●当期純利益:約199億円 (18位)
●純利益率:約0.98% (28位)
第一フロンティア生命のディスクロージャー資料より引用
得点:133.4点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.29%
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力 AA-
第20位 ニッセイ・ウェルス生命
前回は総合18位でした。S・マージン比率が936.5%→988.4%と上がり、売上関連は上がっているのに利益が激減し、総合ランキングが落ちています。
今回のランキングはこのパターンが大分多い気がします。
●S・マージン比率:988.4% (19位)
●経常収益:約4,074億円 (25位)
●保険料等収入:約2,936億円 (26位)
●経常利益:約290億円 (19位)
●当期純利益:約195億円 (19位)
●純利益率:約4.80% (8位)
ニッセイ・ウェルス生命のディスクロージャー資料より引用
得点:131.5点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:1.30%
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付 A-
第21位 大樹生命
う~ん・・・前回より10ランクも落ちたのは強烈なインパクトです。
保険料等収入は前期比1割以上も増額していますし、S・マージン比率は前期の1,068.7%から大分上がっていますが、64%も落ちた経常利益が悪影響しました。
●S・マージン比率:1,132.2% (14位)
●経常収益:約9,353億円 (16位)
●保険料等収入:約7,677億円 (16位)
●経常利益:約266億円 (20位)
●当期純利益:約51億円 (27位)
●純利益率:約0.55% (31位)
大樹生命のディスクロージャー資料より引用
得点:124.5点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.55%
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力 AA-
第22位 三井住友海上あいおい生命
前期の内容と比較すると大きな変化はありませんが、例えば保険料等収入が5,000億円台の会社が3社あるなど各項目が激戦区です。
各項目の少しの変化がランキングに影響し、総合ランキングが3ランク落ちになりました。
●S・マージン比率:1,681.8% (9位)
●経常収益:約5,799億円 (22位)
●保険料等収入:約5,201億円 (21位)
●経常利益:約195億円 (23位)
●当期純利益:約79億円 (25位)
●純利益率:約1.37% (26位)
三井住友海上あいおい生命のディスクロージャー資料より引用
得点:122.0点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.11%
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力 AA
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付 A+
第23位 朝日生命
経常利益が前期比34%も落ちたのに総合で1ランク上がる珍しい流れです。808.5%だったS・マージン比率が上がったのが好材料です。
800%台は10社もある激戦区なので、少しの比率の上昇でもランクが上がります。
●S・マージン比率:861.1% (30位)
●経常収益:約6,384億円 (21位)
●保険料等収入:約3,967億円 (23位)
●経常利益:約246億円 (22位)
●当期純利益:約162億円 (20位)
●純利益率:約2.54% (19位)
朝日生命のディスクロージャー資料より引用
得点:112.8点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.22%
・格付け: 不明
第24位 マニュライフ生命
S・マージン比率:ほぼ不変、経常収益:約2%増、保険料等収入:約12%増。と書くとオチがバレそうですが、経常利益:約43%減です。よって総合が1ランク落ちです。
この現象を「経常利益オチ」と名付けるべきでしょうか。
●S・マージン比率:843.5% (33位)
●経常収益:約1兆1,237億円 (12位)
●保険料等収入:約約1兆602億円 (12位)
●経常利益:約47億円 (28位)
●当期純利益:約81億円 (24位)
●純利益率:約0.73% (29位)
マニュライフ生命のディスクロージャー資料より引用
得点:110.9点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.34%
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付 A+
第25位 FWD富士生命
外資に買われた効果でしょうか、有価証券売却益が貢献して経常収益が3期前の二倍に増え、長年の赤字から脱却。経常利益も当期純利益も黒字になりました。
総合ランキングは前回30位から5ランクもの上昇です。
●S・マージン比率:1,029.7% (18位)
●経常収益:約3,216億円 (27位)
●保険料等収入:約2,662億円 (27位)
●経常利益:約107億円 (26位)
●当期純利益:約82億円 (23位)
●純利益率:約2.55% (18位)
FWD富士生命のディスクロージャー資料より引用
得点:108.4点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.57%
・格付け:不明
第26位 エヌエヌ生命
今回初登場の会社です。オランダに本拠があり、日本では法人保険専門で活動しています。
S・マージン比率が若干低めですが、もし900%台になれば10位台後半になれるような売上と利益です。
●S・マージン比率:758.5% (39位)
●経常収益:約7,436億円 (19位)
●保険料等収入:約5,382億円 (19位)
●経常利益:約155億円 (25位)
●当期純利益:約103億円 (22位)
●純利益率:約1.40% (24位)
エヌエヌ生命のディスクロージャー資料より引用
得点:100.2点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.17%
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付 A-
第27位 カーディフ生命
前回は33社ランキングだったので、今回40社になって初登場した外資生保会社です。26位のエヌエヌ生命よりも一桁小さい売上なのに、経常利益は1億円の差しかありません。
また、純利益率が4%台に到達したこともあって、総合ランキングでエヌエヌ生命の次点になりました。
●S・マージン比率:895.0% (27位)
●経常収益:約574億円 (33位)
●保険料等収入:約571億円 (31位)
●経常利益:約156億円 (24位)
●当期純利益:約26億円 (28位)
●純利益率:約4.69% (9位)
カーディフ生命のディスクロージャー資料より引用
得点:95.0点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:2.43%
・格付け不明
第28位 T&Dフィナンシャル生命
太陽生命と大同生命と同じグループ会社で、このランキングに初登場です。
S・比率の突出と当期純利益率の低さが目立ちますが、これでも7期前からずっと黒字で、3期前の利益率0.2%から大分回復しています。
●S・マージン比率:1,101.7% (15位)
●経常収益:約1,507億円 (29位)
●保険料等収入:約1,278億円 (29位)
●経常利益:約20億円 (29位)
●当期純利益:約10億円 (29位)
●純利益率:約0.67% (30位)
T&Dフィナンシャル生命のディスクロージャー資料より引用
得点:86.2点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.41%
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力 AA-
●日本格付研究所(JCR)保険金支払能力格付 AA-
第29位 PGF生命
総合ランキングが4個落ちました。
要因としては今回初登場の会社が上位に入ったこと、PGF生命のS・マージン比率は変わらないのですが、売上関連が前期比1割以上落ちて、利益と利益率も落ちたことが挙げられます。
●S・マージン比率:823.9% (35位)
●経常収益:約3,996億円 (26位)
●保険料等収入:約3,911億円 (24位)
●経常利益:約79億円 (27位)
●当期純利益:約54億円 (26位)
●純利益率:約1.37% (27位)
PGF生命のディスクロージャー資料より引用
得点:82.7点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:1.19%
●格付投資情報センター(R&I)保険金支払能力 AA-
●スタンダード&プアーズ(S&P)保険財務力格付 A+
第30位 みどり生命
今回初登場、経常利益も保険料等収入も2桁億円の生保会社ですが、売上規模からするとかなり高順位に入ったと言えます。
ここまで総合ランキングを上げられた主な要因は、2%台になった純利益率です。
●S・マージン比率:4,363.4% (1位)
●経常収益:約92億円 (39位)
●保険料等収入:約86億円 (39位)
●経常利益:約3億円 (33位)
●当期純利益:約2億円 (32位)
●純利益率:約2.11% (20位)
みどり生命のディスクロージャー資料より引用
得点:82.2点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.30%
・格付け:不明
第31位 ネオファースト生命
前回が29位だったので2ランク落ちたことになりますが、20位台に初登場が4社もあることを考えると、実際はランクアップになると思います。
経常収益は前期の約735%増!ですが、赤字になったのが痛いです。
●S・マージン比率:3,134.3% (2位)
●経常収益:約1,812億円 (28位)
●保険料等収入:約1,811億円 (28位)
●経常損失:約85億円 (39位)
●当期純損失:約85億円 (39位)
●損失率:約4.70% (35位)
ネオファースト生命のディスクロージャー資料より引用
得点:76.3点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.55%
・格付け:不明
第32位 フコクしんらい生命
保険料等収入は前期の1.73倍、経常収益は前期の1.5倍に増えたのに経常利益は4割落ちという、今期よく見られた利益オチ現象です。
純利益率が0.45%と、赤字までギリギリのラインに来ています。
●S・マージン比率:978.1% (21位)
●経常収益:約1,116億円 (30位)
●保険料等収入:約518億円 (33位)
●経常利益:約14億円 (31位)
●当期純利益:約5億円 (30位)
●純利益率:約0.45% (32位)
フコクしんらい生命のディスクロージャー資料より引用
得点:69.8点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.39%
●日本格付研究所(JCR)保険金支払能力格付 AA-
第33位 SBI生命
SBI生命も今回初登場です。直近5年の経常収益は205億円から269億円と、200億円台を行き来していますが、当期純利益は2期連続で2億円台です。
S・マージン比率は高めで、売上規模なりの順位とも言えます。
●S・マージン比率:1,045.4% (17位)
●経常収益:約206億円 (37位)
●保険料等収入:約92億円 (38位)
●経常利益:約12億円 (32位)
●当期純利益:約2億円 (31位)
●純利益率:約1.39% (25位)
SBI生命のディスクロージャー資料より引用
得点:66.3点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.28%
・格付け:不明
第34位 チューリッヒ生命
経常収益は毎年伸びていて4期前は139億円だったのですが今期はその446%まで伸びました。にも関わらず残念なのが赤字になることです。
純損失は前期約20億円の6割程度に抑えることに成功しています。
●S・マージン比率:1,064.9% (16位)
●経常収益:約620億円 (32位)
●保険料等収入:約616億円 (30位)
●経常損失:約12億円 (34位)
●当期純損失:約12億円 (35位)
●損失率:約2.03% (34位)
チューリッヒ生命のディスクロージャー資料より引用
得点:66.1点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.63%
・格付け:不明
第35位 メディケア生命
経常収益も保険料等収入も60億円少々増えていますが、経常損失は1億円減りました。
23%台の損失率は、純利益率のランキングで40社中39位になってしまい、総合ランキングに大きな打撃を与えてしまいました。
●S・マージン比率:2,185.8% (3位)
●経常収益:約376億円 (34位)
●保険料等収入:約355億円 (34位)
●経常損失:約117億円 (40位)
●当期純損失:約89億円 (40位)
●損失率:約23.65% (39位)
メディケア生命のディスクロージャー資料より引用
得点:56.7点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.30%
●日本格付研究所(JCR)保険金支払能力格付 AA
第36位 ライフネット生命
前期は経常損失を約1億円まで抑える事が出来たので、今期は黒字化出来そうな気がしたのですが、損失が増えてしまう残念な結果になりました。
売上が増えても単純に利益が上がるわけでは無いのが、経営の難しさなのでしょう。
●S・マージン比率:2,085.2% (5位)
●経常収益:約125億円 (38位)
●保険料等収入:約121億円 (37位)
●経常損失:約17億円 (36位)
●当期純損失:約17億円 (36位)
●損失率:約13.81% (38位)
ライフネット生命のディスクロージャー資料より引用
得点:56.4点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.83%
・格付け:不明
第37位 アクサダイレクト生命
当期純損失が12億円で損失率が24%でも、直近5年度で一番低い赤字額と赤字率です。
経常収益も保険料等収入も約2割上がって、S・マージン比率も上昇しているので、これからに期待すべき保険会社です。
●S・マージン比率:1,803.5% (7位)
●経常収益:約50億円 (40位)
●保険料等収入:約49億円 (40位)
●経常損失:約15億円 (35位)
●当期純損失:約12億円 (34位)
●損失率:約24.08% (40位)
アクサダイレクト生命のディスクロージャー資料より引用
得点:50.1点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.28%
・格付け:不明
第38位 ソニー・ライフエイゴン生命
現在はソニーライフ・ウィズ生命に社名を変更しています。今回のランキングから初登場です。売上関連は会社の規模なりでS・比率が900%台なので普通です。損失の金額が大きく、損失率も大きくなるのでこの順位に収まりました。
経常収益が4年で8割減っているのが気になります。
●S・マージン比率:973.9% (22位)
●経常収益:約636億円 (31位)
●保険料等収入:約543億円 (32位)
●経常損失:約41億円 (38位)
●当期純損失:約39億円 (38位)
●損失率:約6.14% (36位)
ソニー・ライフエイゴン生命のディスクロージャー資料より引用
得点:49.9点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:1.43%
・格付け:不明
第39位 クレディ・アグリコル生命
最後の初登場会社です。経常利益は出ているのですが、税引き後の最終利益で赤字になってしまいました。
経常「収益」が下がり続けていて、4期前の7割以上も減額しています。何と言うか、元気を出して欲しいですね。
●S・マージン比率:812.7% (36位)
●経常収益:約303億円 (36位)
●保険料等収入:約190億円 (36位)
●経常利益:約19億円 (30位)
●当期純損失:約1億円 (33位)
●損失率:約0.39% (33位)
クレディ・アグリコル生命のディスクロージャー資料より引用
得点:42.5点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.08%
・格付け:不明
第40位 楽天生命
2年連続で最下位になってしまいました。各項目で最下位になる物が無く、S・マージン比率以外は全て低めになってしまったのが大きな要因です。
このサイト独自の保険会社ランキングではありますが、来期は最下位脱却をして欲しいと思います。
●S・マージン比率:887.5% (29位)
●経常収益:約303億円 (35位)
●保険料等収入:約297億円 (35位)
●経常損失:約21億円 (37位)
●当期損失:約21億円 (37位)
●損失率:約6.98% (37位)
楽天生命のディスクロージャー資料より引用
得点:36.6点
■ランキング項目に入れていない数値など
●苦情率:0.37%
・格付け:不明
番外 はなさく生命
日本生命の100%子会社で、設立日は2018年7月2日です。平成30年度の保険料等収入も経常収益もありません。2018年7 2日から2019年3月31日までの損益計算書の売上高は「-」と表示されています。
販管費が1,791,039(千円)→約18億円で、当期純損失も約18億円になり、 もちろんと言いますかソルベンシーマージン比率も表示が無く、無理矢理順位付けをすれば41位になるのですが、このランキングでは番外としました。
このようなランキングは最下位から見ると、危険なとか、ワースト保険会社ランキングになってしまいますが、そのような意図は無く、おすすめできない保険会社ということでもありません。あくまで参考程度ということでご理解頂けると幸いです。
最新の保険会社の状況や保険商品の内容については、各社ウェブサイトの閲覧や保険募集人への質問等でご確認願います。
あなたが加入している保険会社はありましたか。もし下位にランクインしていたとしても不安になることはありません。
保険会社としての規模が小さかったり、運悪く赤字だったりするとランクは低くなりますが、各保険会社に極力破綻しないような後ろ盾があるので安心です。
もし、保険を見直したくなったら、保険の専門家にアドバイスしてもらいましょう。
保険の見直しサービスはいろいろありますが、暮らしを圧迫しないプランを叶える保険見直し本舗はおすすめです。