保険の[約款]を丁寧に解説します【ふわっと保険】

約款の意味をふわっと解説します

保険の約款(やっかん)は、契約者(保険の契約をして保険料を払う人)と保険会社との間で締結された、保険契約の各詳細が記載された文書です。

約款とは

保険を契約すると必ず付いてくるような気がしていましたが、実は「契約前交付書類(四種類)」に含まれる、あの本ですが、薄い紙だらけで、やたらページ数があって、鬼のように細かい字と難しい言葉が並んでいます。最初から読ませる気無しの書物とも言えます。
最近は省資源化の影響もあり極力実態物の約款を避けて、ネット約款としてPDFで公開されるようになりました。

試しに、ある保険会社の終身保険のPDF約款の文字数を、文字数計測アプリにかけてみたら
終身保険主契約 約24,000文字
リビングニーズ特約 約14,400文字
指定代理請求特約 約5,400文字

総合医療特約 約37,000文字
がん入院特約 約25,000文字
こんなに凄い文字数がありました。
他にも多数の特約を付けた場合など、10万を超える文字数になると思います。

保険は契約者との「契約商品」なので、その加入した保険の種類・内容・保障条件などを明記しています。
凄く強引に短く言えば、「保険の使用説明書」と言えます。形の無い商品だからこそ、細かい説明を記載しておく必要があるのです。

法律用語ばかり

形のない商品が保険で、加入前に提示される設計書だけでは説明不十分なので、文章でしっかりと説明をしたものが必要です。
人生の考え方、価値観、収入、家族構成、職業、…千差万別の人々それぞれに、かっちり決あてはなる形の保険などを作るのは不可能ですね。
また、ほぼオーターメイドの保険ごとに約款を作ることも、今のところ不可能です。
そこで、約款は国の許可のもと保険会社がある一定の内容を網羅して作成するのです。

それでも、契約時までに約款を全て読んで理解して契約になる人は、ほぼいないのではないかと思います。
そこで保険会社も「重要なお知らせ」「ご契約のしおり」などで、約款から特に重要な部分を抜粋して別に表記しています。
せめて、重要なお知らせだけでも読んでおきましょう。

読まなければいけないのが約款です

死亡や傷病があって、保険を使うときに、どれだけ効力があるのか、何が保障に該当するのか、いくら支払われるかといったことが約款に全て書いてあります。
後に、保険金・給付金・年金などがかどうかを、保険会社と争うことがあるかもしれません。
そのときのためにも保険を契約する前に必ず約款を読まなければならないのですが、もしかしたら10万字超です。しかもその内容はとても煩雑で使用している用語も難しく、読む気にならないと言う意味で読めないと思います。

保険は約款に書いてある事が全てですから(建前は)「読んでなかったから知らなかった」「読んだけど理解できなかったから」というのは通用しません。
もし、気合いを入れて読んでみてもわからない場合は、必ず保険会社の営業職や保険の専門家などの保険募集人に要点を説明してもらいましょう。
もしくは、サービスセンターなどに問い合わせると良いでしょう。

約款はある意味証拠です

「紙媒体の分厚い保険約款なんていらないよ。PDFでも見る気にならない。」と断るかもしれませんが、保険募集人としては約款を渡さなければならいないのです。
約款は保険の説明書でもあり、保険金の給付についての規定などが記載されていて、約款を受け取ったことは保険の内容にを確認しているという証拠になります。

保険の内容は何度も改訂されるので、契約した時の詳細な内容を明示できないと万一の不払い時に保険会社に指摘できません。
保険金や給付金の請求をするときに「それは該当しません」と保険会社に言われて不払いになったものが、契約当時の約款の内容よく調べたら支払われたということもあります。
約款は、○○条に書いてあるのに不払いはおかしいと、保険会社に言及できる契約時の客観的な証拠なのです。

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保険約款のお話

保険約款は、そもそも何について何万文字も書いているのかな?と思いますよね?ということで目次をかいつまんで書いてみました。
また、約款の中にある重大事由による解除についても触れてみます。

そんなに何が書いてあるの?

保険会社の約款を丸写しにできれば楽なんですが、それでは意味が無いので、目次の例を挙げると

例1
1.保険金の支払い
第1条 保険金の支払い(死亡保険金、○○保険金、△△保険金)
第2条 高度障害保険金の支払い
第3条 保険金の削減支払い
第4条 保険金の請求、支払時期および支払方法の選択

2.保険料の払込みの免除
第5条 保険料の払込みの免除
第6条 保険料の払込みを免除しない場合

・・・(途中省略)

14. 保険料の払込みの免除
第34条 保険料の払込みの免除
第35条 保険料の払込みを免除しない場合
・・・

例2
1.用語の意義
第1条  用語の意義

2.会社の責任開始期
第2条 会社の責任開始期

2.保険金の支払い・保険料の払込免除
第3条 死亡保険金の支払い
第4条 ○○○保険金の支払い
第5条 保険金の支払いに関するその他の事項
第6条 保険金の受取方法の選択
第7条 保険料の払込免除

・・・(途中省略)

16.時効
第50条 時効

など、保険会社と保険商品によって違いますが、それぞれの約款で共通することは、保険商品の詳細な説明です。

重大事由による解除

約款は、保険の契約を保険会社から解除できる条項も記載されています。保険を契約できても必ず保険の恩恵を受けられるわけではない、ということですね。
時代を反映しているなぁと思ったので、簡潔に書いてみます。

詐取目的での事故招致
保険金を詐取する、または他人に詐取させる目的で、事故招致または事故招致の未遂をした場合。

請求時の詐欺行為
保険金などの請求について、その保険金等の受取人が詐欺行為または詐欺行為の未遂をした場合。

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反社会的勢力はダメ

なんかつまらないので、最後に反社会勢力の部分を書いておしまいにしましょう。

五箇条があって、保険契約者、被保険者または保険金・給付金の受取人が下記1~5に一つでも該当すると、保険会社は重大事由による解除とし、保険契約を将来に向かって解除されます。

1.反社会的勢力(足を洗って五年未満の元暴力団員も含みます)に該当すると認められること。
2.反社会的勢力に対して資金等を提供し、または便宜を供与するなどの関与があると認められること。
3.反社会的勢力を不当に利用していると認められること。
4.保険契約者または保険金・給付金の受取人が法人の場合は、反社会的勢力がその法人の経営を支配し、またはその法人の経営に実質的な関与があると認められること。
5.その他反社会的勢力と社会的に非難されるべき関係があると認められること。

この五項目はどの保険会社でもテンプレート通りに書いているので、ほぼコピペ状態になりますが、反社会的勢力に、「実質関与」している場合も含まれるというのは今の時代を反映していますよね。
「半グレ」と呼ばれる集団が単独で反社会的勢力と認められるかどうかがよくわかりませんが、もし半グレが反社と何らかの関係があれば保険加入が出来ないか、関係性が判明した時点で保険契約の解除になるのでしょう。

とは言え、約款の中でも一般の方々には直接的に関係が無い部分ですので、まぁ、読み飛ばしても良い部分ではないでしょうか。

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