大樹生命のランキングと保険の紹介【ふわっと保険】

大樹(旧三井)生命の評判・口コミとランキング

大樹生命の親会社は日本生命です。
大樹生命は非上場の株式会社で、1914年(大正3年)4月に高砂生命保険株式会社として設立、1927年に「三井生命」になりました。平成27年に日本生命が買い取り、名称は変わりませんが平成28年から日本生命の完全子会社です。
日本生命の完全子会社になったので「三井」を名乗れなくなったのでしょうか、平成31年4月1日に、「大樹生命」に社名変更しました。

四種類から選んで組み立てられる大樹セレクトや外貨建て保険の解説、ネット上の評判や保険会社総合ランキングをまとめました。

大樹生命のランキング

ソルベンシー・マージン比率:1,132.2%
経常益:約9,353億円
保険料等収入:約7,677億円
経常利益:約266億円
当期利益:約51億円
純利益率:約0.55%
大樹生命のディスクロージャー資料より引用

得点:124.5点
総合第21位/40社

ちょっとマズイ利益率ですが大丈夫

純利益額がかなり減ったことに比例して純利益率も減ったことが大きな要因です。
利益額は前期比で約22%と、4分の1未満になり、0.55%という利益率は黒字生保会社の最下位から2番目という、赤字転落直前の超ギリギリ感がある数値になりました。
今期は調子が悪かったようですが、日本生命の子会社なので会社が傾くことは無いと思います。

保険会社ランキング項目の解説 ランキングに使った項目の解説
ソルベンシー・マージン比率:通常予想できないリスクに対する保険金支払い余裕度合いの指標
経常収益:保険料等収入と、その他の売上全部。保険会社全体の売上
保険料等収入:保険会社の保険料だけの売上高
経常利益:当期純利益の前に表示される、事業の善し悪しを表すとも言える利益
利益率:経常利益を経常収益で割った数値

格付けや苦情率など

全ての保険会社で基準が統一されていない項目なども書いておきます。

格付け
格付投資情報センター:AA-

苦情率
2018年度苦情件数:14,288件
年度末保有契約数:2,601,515件
保有契約1件当たりの苦情率:約0.55%

大樹セレクトの概要解説編

大分昔(バブル経済前)にあった「大樹」という商品名が復活して、大樹セレクトの発売になったのですが、大樹生命は最近までかなり長い間「ベクトルX」という商品を主力商品にしていたと思います。

ベクトルXは新積立保険という商品でしたが、大樹セレクトは「無配当保障セレクト保険」となっています。「無配当」の「保障セレクト保険」ということですね。
無配当は余計な配当を与えない代わりに保険料が安いですよ的な意味で、保障セレクトは最近の大手がこぞって新商品にしている「複数の単品保険(保障)の中から選べる組み立て保険」という意味になると思います。

選べる四種類 →22種類の特約

セレクト保険ということで、大分類的に四種類のセレクトが用意されています。
各セレクトのは複数の特約があり、それらから自分や家族に必要な保障だけを選んで組み立てられるのです。
また、セレクト内の個別の特約とは別に、保険料払込免除特約や健康体割引特約なども用意されています。

●死亡保障セレクト
1.収入保障保険特約
2.生存給付金付定期保険特約
3.定期保険特約
4.終身保険特約
5.災害割増特約
6.傷害特約

●生前給付保障セレクト
7.ワイドガードサポート年金特約
8.ワイドガード8
9.ナイスガード

●介護保障セレクト
10.介護ねんきん特約
11.介護一時金特約
12.だんかい介護特約

●医療保障セレクト
13.総合医療特約
14.入院一時給付特約
15.生活習慣病医療特約
16.女性疾病医療特約
17.Beat(ビート)
18.災害入院特約
19.ガン治療サポート特約
20.ガン医療特約
21.先進医療サポート特約
22.護臓ろっぷ

●その他の特約・割引制度
01.楽々名人:保険料払込免除特約
02.健康自慢:健康体料率特約(特約用)
03.高額割引
04.医療保障セレクト割引
05.積立保険特約

組み替えも可能

他の大手保険会社の主力商品にもある特徴ですが、大樹セレクトはその時々の必要に応じて保障内容を組み替えることができます(セレクト見直し制度)。
最初は22種類の特約うち5種類の特約を選び、子供が増えたら8種類にして、子供が独立したら4種類などと、保障を減らすこともできるのです。

保険料の割引制度にツッコミ

22種類全ての保障のうち、1.収入保障保険特約と3.定期保険特約のみに適用できる特約で、「健康自慢」という名前が付いています。
他社で言う健康体割引に相当する、保険料の割引特約ですが、最大の特徴は喫煙歴を問われないことと、ツッコミ所があることです。

パンフレットから引用すると「以下の2つの条件を満たす場合、健康自慢を付加することにより・・・」と書いてあります。
A.被保険者の年齢が20歳以上60歳以下
B.下記1~6の全ての付加条件をクリア
これを見て

条件、二個じゃないよね!七つもあるよね!

と、画面にツッコミました。

簡単に六個の付加条件を書くと
1.血圧
2.肝機能検査
3.尿検査
4.胸部X線検査
5.体格(BMI)
6.健康状態・身体状態が良好であること

1~5までかっちり検査したり数値を出すのに、6で凄くゆるゆるな文言が書いてあること、また、今まで見てきた他社の健康状態割引で最も項目が多いんですけど・・・というのもツッコミ所でしょうか。

健康自慢の他にも「高額割引」「医療保障セレクト割引」があります。
健康自慢の解説で多分オチがわかってきたかと思うのですが、これら二つの割引も結構細かい条件があります。

大樹セレクトの保障解説編

大樹セレクトの22種の特約のうち、ぱっと見で保障内容が想像しにくい特約と、多くの方が気になると思う総合医療保障について解説します。

生前給付保障セレクトって何?

死亡保障セレクトの各特約は名前を見て保障内容がイメージできます。
ですが、生前給付保障セレクトの
●ワイドガードサポート年金特約
●ワイドガード8
●ナイスガード
これら三種類の特約は見た感じがわかりにくいので解説しましょう。

保障項目は最大8項目

生前給付保障セレクトの保障項目は
1.がん
2.急性心筋梗塞
3.脳卒中
4.1~3級の身体障害者手帳の交付
5.不慮の事故による所定の障害状態
6.要介護状態
7.所定の高度障害状態
8.死亡
の8種類ですが、1~7は生存している間の保障で、8が死亡の保障です。
特約によって8種類全てを保障するものと、8種類のうち5種類だけを保障する物に分かれます。

ワイドガードサポート年金特約

有期型の保障で、上記8種類全てが保障対象です。
これを月額一定額を支払い続ける年金形式で保障します。
他社でよく言う「3大疾病」と、介護状態、身体障害状態、高度障害状態、死亡を保障を年金保障する特約です。

大樹セレクトのパンフレットを見ると、月額10万円の年金を設定(契約)した例があります。
上記1~7の、生存している場合の保障例とも言える例です。

月額年金10万円を、生存の限り最長10年間支払ってくれるので、10万円 x 12ヶ月 x 10年=総額1,200万円の受取になります。
ただし、上記8の死亡の場合は10万円を12ヶ月だけ支払いますので、総額は120万円です。

有期型の年金受取り保障の注意点

年金受取りの保障は、給付金の受取総額が受取期間に比例します。これはあくまで10年間受取れた例です。
有期型なので更新がある保障だと思うのですが、例えばあと半年で更新というときに3大疾病になったら、6回(半年分)の受取になるかもしれません。
年金払い保障の特約は他にもありますが、ご検討のされる場合は保障期間の長短についてもご確認ください。

ワイドガード8
有期型または終身型を選択できます。
保障範囲は上記1~8全部で、契約した金額を一時金で支払います。
例えば契約時に500万円で契約すると、生存・死亡の区別無く8種類の事由のうち一つに該当したときに500万円を一括で受け取る事ができます。

ナイスガード
有期型のみで、上記1~3と、7と8の5種類を保障します。
ワイドガード8の保障範囲縮小版みたいなもので、これも契約した金額を一時金払いしてくれます。

生前給付保障セレクトの注意点

ワイドガード8だけ終身型を選べますが他は有期型だけであること、ワイドガードサポート年金特約の保障の最大年数が10年であることです。
ワイドガード8とナイスガードは、例えばガンで一時金をもらって三年後に脳卒中になったら再び一時金がもらえるかという、複数回払い可能かどうかを確認しましょう。
この二つは特約保険金額と書いてあるので、一時金が保険期間中に一回限りの支払ではないかと思うのです。

医療保障セレクトは10種類

医療保障セレクトの特約は豊富で、10種類もあります。
Beatという特約が目立っていますよね。
Beatの保障内容は、不慮の事故による骨折・関節脱臼・腱の断裂・靱帯の断裂、これらの治療に対して10万円または5万円の一時金を支払うというものです。
不慮の事故は病気よりも可能性が少ないそうです。そのうちの四種類の事由に対する保障は、Beatを使う可能性が極端に低いのではないでしょうか。

総合医療特約の入院保障

医療保障セレクトで一番気になるのが総合医療特約ではないでしょうか。この特約を解説しましょう。

入院日と退院日が同じ日になる日帰り入院から保障します。1回の入院について最大90日までの保障で、通算給付日数上限は1,095日分です。
所定の生活習慣病についてはこれらの上限が無くなり、支払日数が無制限になります。

ただし、所定の生活習慣病は他社でよく言う七大生活習慣病ではなく、悪性新生物・糖尿病・高血圧疾患・脳血管疾患の5種類になります。

総合医療特約の手術保障

入院中に受けた、ガン治療の為の、開頭術・開胸術・開腹手術は入院給付金日額の40倍の給付金になります。言い方を変えるとガンの時だけ40倍の手術保障があります。
開頭術・開胸術・開腹手術は、穿頭器・胸腔鏡・腹腔鏡を使用した手術が含まれます。

それ以外の入院中の手術は20倍保障で、外来の手術は5倍保障です。
放射線治療は1回について入院給付日額の10倍、骨髄ドナー提供者になった場合は1回について入院給付日額の20倍の給付になります。

給付金の可能性の裏を確認しましょう

他社でも確か入院給付日額の40倍の保障の医療保険があったと思いますが、穿頭器・胸腔鏡・腹腔鏡による手術は含まれないので、実質的に40倍の手術給付金が保障される可能性が極端に少ない商品がありました。

医療保険や医療保障も含めて、目立つ数字が出てきたときは安心せず、あえて悪い言い方をすれば、「その裏」も確認しましょう。
これは特に医療保険では十分な確認が必要ですが、他の保険種類についても確認が必要です。

一番わかりやすいのは、医療保険でも、ガン保険でも、収入保障保険でも、複数社の保険商品を比較することです。
保険は10年以上も毎月保険料を払い続ける形の無い商品なので、いざというときに給付金が少ないとか保障されなかったという事が無いよう、保障内容や給付金額をしっかり確認しましょう。

ちょっと派手なお受け取り例

大樹セレクトのお受け取り例で病気による受取総額が
胃ガンで950万円弱
脳卒中で800万円少々
認知症で800万円弱
と、大分派手な金額が載っていますが、保険を選ぶときに派手な保障額や保障内容が書いてあったら、落ち着いて考えてみましょう。

この保障を格安生保で組んだらどうなる?

大樹セレクトで必要な保障を組む場合と、似たような保障内容を、格安保険会社の商品などで組んだ場合との違いが気になるところです。
(格安生保で保険を組む=医療保険はA社の保障が充実している、定期保険は最安のB社、収入保障保険はC社が最安・・・のような組合わせ手法です。)
できれば保険の専門家に相談して、大樹セレクトで組んだ場合と格安生保で組んだ場合の
●保険料
●保障期間
●更新の有無
●生涯保険料の総額
などをシミュレーションすべきです。

複数社の保険の比較説明とシミュレーションができる保険の無料相談は、かなりの数がありますが、FP(ファイナンシャルプランナー)が来てくれて、わかりやすく説明してくれる保険コネクトはお勧めです。
保険料の減額で、ワンランク上の暮らしが叶うかもしれません。もちろん保険相談は何度でも無料です

大樹生命の外貨建て商品

大樹生命の商品は円貨の生命保険だけのイメージがありますが、実は外貨建て生命保険もあります。
もう少し先でドリームフライト(通貨選択型の個人年金保険)について書く前に、外貨建て保険の予備知識的な物を書いてみましょう。

外貨の保険は金融機関窓口取扱商品になっているようで、一般的には見かける機会は無いと思います。
大樹生命の外貨建ては米ドルとオーストラリアドル(豪ドル)を主契約通貨とした商品で、終身保険、養老保険、個人年金保険があります。

最近の外貨建て保険事情

他社も外貨建て生命保険はだいたいこの三種類の保険があるか、例えば終身保険と個人年金など、三種類のうちの一種類とか二種類の用意があります。
多分どの保険会社も用意していないのが、外貨建ての定期保険です。

何故外貨建て保険なのか

少し話が逸れますが、他社では円貨の学資保険の代用で米ドル終身保険を使うほど、最近の日本(円貨)の生命保険は、金利の下落というよりもマイナス金利の影響で生命保険の貯蓄としての旨味が無いのです。

一方、米・豪・ニュージーランドドルなどの外貨は、今の日本の金利よりも格段に良い金利なので、生命保険主契約通貨にすると必然的に保険の金利(予定利率)が良くなり、貯蓄としての旨味が増す。
という効果が望めるのです。

そこで、終身保険、養老保険、個人年金保険など、貯蓄効果のある保険は外貨建て商品の需要が増えているようです。

ドリームフライト

今回は大樹生命の「ドリームフライト」という、米ドルまたは豪ドル建ての個人年金保険について書いてみます。

まずは個人年金保険の意外な仕組みについて書いておきましょう。
個人年金は死亡保険金がありません。
縁起悪いですが例えば死亡保険金500万円の終身保険なら契約をして保険料三万円払ったら契約成立なので、運悪く契約の翌日に死んだら遺族に500万円が支払われます。
個人年金保険は、もしそのようなことがあっても、良くて今まで払い込んだ保険料が戻ればいい方です。

死亡保障がありません

なぜ死亡保障が無いか?というと、個人年金保険は「資金運用特化型生命保険」のようなものだからです。

なので、保険料を死亡保障という費用で減らさず、毎月積み立て運用し、さらに保険料払込期間が終わったら貯まったお金(払った保険料総額+運用で増えたお金)を年金払いという複数年・複数回で支払うことで
年金支払中は、未払い年金原資をさらに運用するので、終身保険の解約返戻金などとは比較にならないほどの運用効果を発揮します。

年金と言う名前が付くだけあって、老後資金作りに適した「保障機能を削いだ」生命保険です。

金利が良い外貨建て

ですが、円貨の個人年金保険は新規加入してもマイナス金利の影響でたいした運用効果が期待できないのが現状です。そこで、予定金利が円貨より高い外貨建て個人年金保険の出番になるのです。

ドリームフライトと日米豪事情

年金の仕組みの説明が長くなりましたが、ここからドリームフライトの説明です。

ドリームフライトのPDFカタログを見ると、最初にセカンドライフについての意識調査が載っています。
次に日米豪の基本情報などが載っていますが
経済成長率は
日本:だいたい0%
オーストラリア:約2.7%
アメリカ:約2.4%
となっています。
日本、大丈夫かよ・・・。

と言うわけで、日本より経済成長率が良くて高金利の国の通貨をの保険を選びましょう的なネタ振りが一つ。
もう一つ、資産保有は円貨だけでなく一部外貨に分散するほうが安全かも。という訴求をしています。

円払い保険料が一定

よくある月払い外貨建て年金保険は、例えば保険料が毎月500ドルなど外貨での保険料が定額なので、円貨で保険料を支払える特約が付いている場合、為替の影響で円貨支払保険料が毎回変化します。

ドリームフライトはその逆で円貨の保険料が一定、為替の影響で(米または豪の)ドルに変換されたときに為替の影響を受けて、毎回ドル建ての金額が変動することになります。

最低保障積み立て利率あり

個人年金ですので払い込んだ保険料を積み立て続けるのですが、ドリームフライトは、予定利率つまり積み立て利率が10年ごとに更新されます。
将来主契約通貨(指定通貨)に使った米・豪の金利事情が悪くなったとしても、ドリームフライト契約時に定めた最低保証利率を下回らない積み立て利率以上を維持し続けます。

年金は二種類

保険料支払期間=積立期間が終わると年金に移行します。契約によっては積み立てた資金の据え置き期間を経過してから年金に移行します。
年金は
保障期間付き終身年金(保障期間10年)これは基本的に終身まで年金を受け取ることができますが、一回の支払額が確定年金よりも少ないので万が一早期に死んでしまうと受け取れない年金が多額になります。
そこで、被保険者が保障期間中に死亡すると、年金の残金はその時点の現価で受け取りになります。
または
確定年金(年金支払期間5年、10年、15年例えば)年金支払期間10年の途中、7年ほどで被保険者が死亡すると、未収年金は原価で受け取りになります。

年金移行時の為替差損対策三種類

外貨建ての保険で一番問題になるのは為替差損です。他社も含めて多くの外貨建て保険は為替差損対策が盛り込まれています。

長期の保険料払い込み期間中は、明確な為替差損も為替差益も判断が難しいかもしれませんが
ですが、積み立てた保険料総額+運用で増えたお金を年金原資として年金移行するときは為替差損発生の判断ができると思います。

ドリームフライトの場合
1.明確な為替差損が生じるようでしたら、外貨のままで年金受け取りを開始して毎回外貨受取することができます。
2.また、年金原資を外貨のままにする場合、年金受け取りの度に円貨に換算することができます。
3.さらに、為替差損が気にならない程度あるいは為替差損が発生しないようでしたら、ドルの年金原資全額を円貨に変換してから円貨で年金を受け取ることもできます。

その他の為替差損対策あります

年金移行時はこの三種類の為替差損回避方法がありますが、他に
・年金開始日を繰り下げる
・年金を一括して受け取る
・受け取り年金を据え置く
という方法を使うことができます。

まとめ

外貨建て商品は為替差損対策や予定利率の保障や後悔など、仕組みが複雑になりがちで仕組みが難しく感じる商品です。
ですがドリームフライトは、数ある外貨建て個人年金のなかでも仕組みが難しくない部類になります。
さらに外貨建て(実際米か豪のドル建てですが)で月払いできるのも珍しいので、もし外貨建て年金保険を検討するなら他社商品との比較材料にしてもいいくらい、基本的な外貨建て個人年金だと思います。